織りの組織について
織りで表れてくる柄は「あすび(綜絖)通し」「踏み木の踏み順」「あすび枠と踏み木の結合状態」で決定されます。図1をご覧ください。左上の組織図を前述の3点を変え作図したものです。

図1
「結合状態」はあすび枠4枚、踏み木4本の場合、16の枠内に限定された変化しかできませんが、「踏み木の踏み順」「あすび通し」は、限りなく変化させることが可能です。
図1をもとに「結合状態」、「踏み木の踏み順」を変えずに「あすび通し」だけ変更したものが図2、3、4です。ご覧いただくとお判りのように図2,3は柄となっていますが、図4は柄と云える状態にはありません。限りなく変更が可能であってもすべてが柄として有意ではありません。(ここでは無視されている色など様々な要因が加わることにより、図4も蘇ることがあるかもしれませんが)変な言い方かもしれませんが無意味なあすび通しは無意味です。
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図2 |