6本踏み木・6枚綜絖の組織図
6枚綜絖・6本踏み木を使用した組織図を掲載しました。
4枚綜絖6本踏み木の場合、4枚綜絖と4本踏み木で通常の織りを行い、残りの踏み木2本で平織り(タビー)を入れるという織り方が一般的で組織図も多数見ることができます。ここでは殆ど見ることのない6枚綜絖6本踏み木をフルに使って柄を作る手法での織りの組織図を掲載しました。
また従来、織りの組織の分類はすべてが平織り、斜文、朱子、その他の四分類で行われており、目で見たままダイレクトに円、正方形、菱形と織柄の形状で分類されたものを目にすることはありませんでした。ここでは織柄を形状で分類することを行いました。これは織柄に意図的に特性を与え柄のデザインが出来る様になった事と併せデザインされた織柄の形状を試し織りなしに目で確認できるようになった事により可能となりました。言い換えれば私達は柄のデザインに関し従来の概念の囲い込みを解かれ大きく羽ばたける自由度を獲得した事となりました。
たった6枚・6本と各々の結合の組み合わせしか無い世界なのに果てしなく拡がる手織りの世界って凄いなと思います。 4枚綜絖を6枚綜絖とすることは容易に行なえます。6枚の綜絖と6本の踏み木をフル活用できる世界を是非一度ご体験いただけたらと思います。
これからも少しづつではありますが組織図を追加して行きたいと思っています。どんなものが出てくるか私自身楽しみです。
◎使用筬 寸間44目~48目程度(両目・丸目)
◎使用経糸 綿30/2 1本取り または 絹紡糸 60/2 1本取り (25m/g~30m/g程度の太さ)
上記以外の使用でも織りに関しては問題ありませんが柄の縦横比が同一とならないため柄が縦伸び横伸びしてきます。
◎綜絖枠のセットは「手織りの豆知識」→「機料・糸について」→「ロクロ式での多綜絖セットについて」の図2_2を使用します。
柄または「組織図」のアイコンをクリックいただくと新しいウインドで組織図(PDF)が表示されます。
1.円をbaseとした柄
2.正方形をbaseとした柄
3.菱形をbaseとした柄
4.八つ縄文織り6×6
★柄のデザインの詳細はこちらをご参照ください 柄のデザイン>「はじめに」「柄について」
多綜絖、多踏み木の組織図を制作するにあたりY.Sさんに開発していただいた「式表現による任意完全組織からの組織図作製app」が驚異的な力を発揮したことを特記させていただきます。