特性の保持と多様性の発揮Ⅴ 合成Ⅱ
柄の「結合・分解」・「埋め込み」・「合成」については前項でお話ししてきました。
いずれの作業も「組織図」上で行って来ました。
今回はそれぞれが特性を持つ数列(綜絖通し分類番号or踏み木の踏み順分類番号)を「合成」する事により新たな柄を創りだしてみたいと思います。
円の特性をもった柄(図1~図3)の数列と四角形の特性を持った数列を「合成」することにより図4から図6のように四角形と円の特性とが共存した柄を織り出すことができます。また四角形に内接した円は想像を超えた新たな柄を創り出します。(図4を様々な角度からご覧になって下さい。)
「特性の保持と多様性の発揮 正方形」の項でもお話ししましたが四角形は市松柄を表現することから、四角形の特性をもった柄は反転した柄と組み合わせることでまた多様性を発揮します。(図7・8)
図1 |
図2 | 図3 |
図4(図1より) |
図5(図2より) |
図6(図3より) |
反転した柄との組み合わせ
図7(図4より) |
図8(図5より) |
図1~図8: 綿30/2、絹紡60/、生糸300D 1本取り 使用筬 45~48目/寸間 両目 4本踏み木/4枚綜絖 |