特性の保持と多様性の発揮Ⅵ 菱形

あすび(綜絖)通し(=踏み木の踏み順)分類番号がつくる数列の持つ特性が、織り出される柄の特性に深く関係している事は各項で繰り返しご紹介してきました。
 前項では「円/正方形」についてお話ししましたが今回は「菱形」について考えてみてみたいと思います。 図1の組織はお馴染みの最も代表的な菱形「斜文」です。これをbaseに数列に特性を与え、柄に「菱形」を表現させたものが 図2~図4の3つの組織図です。図2-1~図4-1はそれらを展開したものです。菱形が連続する事により様々な曲線が新たに創りだされています。


図1


図2 図3 図4


図2-1

図3-1

図-4-1


 図4-2は図4と図4を反転した柄を結合したもので、図4-3は図4-2を展開したものです。 

図4-2

図4-3

(図2~図5-2 綿30/2 又は 絹紡60/2 1本取り 使用筬 45目/寸間 両目
   4本踏み木/4枚綜絖)

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